信念とは自分が信じる考えや思いなどです。
信念と聞くと強い信念を持って
物事を成し遂げようとする人のイメージがありますが
実は誰もが何かしらの信念を持って生きているのです。

信念がそれぞれの現実を創る

例えば、人生は苦しいものだと信じているのであれば
その人にとって人生は苦しいものです。
反対に人生は楽しいものであると信じている人には
人生は楽しいものなのです。

欲しいものは苦労しなければ手に入らないと信じていれば
そのようになりますし、欲しいものは楽に手に入るのだと信じていれば
その通りになるのです。

他にも男はこうでなければならないとか
女はこうでなければならないというのも
人それぞれの信念による理想像に過ぎません。
親や周囲の環境から受け継いできた信念体系などもあります。
それらの信念によって自分という人物像が出来上がっているのです。
ですから、それらの信念体系を変えるということは
私たちの自我にとってとても抵抗を感じることなのです。
なぜなら、今まで信じてきた自分が自分ではなくなってしまうからです。
例えば、いつもネガティブな人が急に明るくポジティブになってしまったら
今まで慣れ親しんだ自分ではなくなるので困ってしまうのです。
表層意識ではポジティブになりたいと思いながらも
深層意識では変わることを望んでいないということもあるのです。

テレビのニュースでこんな話がありました。
アメリカの高校に留学した日本人女性が
留学先の高校のロゴマークに
長崎に投下された原爆のキノコ雲のデザインが使われているのを知り
とてもショックを受けたのです。
その町は長崎の原爆で使用されたプルトニウムを製造していて
町の人たちは原子力の町と呼ばれることを誇りに思っていたのです。
町の人たちからすれば原子力は自分たちにとって素晴らしいもの
なのかもしれませんが日本人からすれば
それはまったく違ったものになります。
どちらの考えが正しいとか間違っているという話ではありませんが
自分の信念が本当に自分のものであるのかということが重要です。
なぜなら、他の誰かから影響されている信念を見直す必要があるからです。
古い信念を手放して新しくより良い信念を受け入れることで
私たちの可能性が広がって行くからです。
目に見えないものは信じられないというのも
目に見えない世界との繋がりを閉ざすことにしかなりません。

信念を変えるには

自分の信念を変えるには自分がどんな信念を持っているのかに
気づくことから始まります。
それには自分の感情を感じることで気づくことができます。
怒りや悲しみを感じる時、どのような思いがあるでしょう？
例えば何かに失敗した時に悲しくなるのは
自分は駄目な人間だという思いがあるからかもしれません。
実際には失敗しても自分の素晴らしさは変わることがないのです。
誰かの期待に応えようとしてそれが叶わなかったことを批判しているのは
他の誰かではなく自分自身なのです。
ですから、自分の信念を変えるには自分を愛することが必要です。
ポジティブな自分になってもよいことを心の底から自分に許可しましょう。

思いは現実になる

思いは現実になるといいますがその通りです。
苦しい現実があるのであれば
それは苦しい思いの結果です。
ひまわりの種からはひまわりの花しか咲きません。
それと同じように私たちの思いも種のようなものです。
苦しみの種を蒔いたのであればいつかそれを受け取ることになります。
喜びの種を蒔かなければ美しい花が咲くこともないでしょう。
ですから現実世界で上手く行かないことや
不平や不満があったとしても
それはそれらの思いから完璧に創造されたもであり
宇宙に失敗はないのです。

最後に大きく信念を変える方法をご紹介します。
私たちはひとつだということ。
そして、世界はひとつだということです。
たったこれだけですが
これが分かるようになれば
素晴らしい人生を楽しめるようになるでしょう。

ひとつの世界を創っちゃおう！