美味しさの秘訣
普通においしいと思う料理と、美味しい!と感嘆する料理。この違いはどこにあるのでしょうか。
素材の良し悪しや技術はもちろんですが、実は目に見えない「愛」が決め手です。
美味しいお店は、心を込めているから、うまい!という感動があるのです。逆に、有名な所でも「気」が抜けていると、何かが足りないと感じることがあります。
気が大切
和食は世界有数の食文化です。出汁をとるなど、ひと手間をかけているからおいしくなります。
糠漬けは人の手で混ぜると美味しくなると言われています。それは「気」がこもっているからです。
素材を生かすことも大事です。素材の良し悪しは、新鮮さや質で語られますが、実は含まれている「気」も大切です。
大事に育てた野菜を、新鮮な状態で輸送して、最後に心を込めて調理する。そうすることで食べる人に「気」が届きます。
お酒なども、管理に気を配らないと不味くなります。同じ銘柄でも味が違ったりしますね。それが、気が行き届いている店と、そうでない店の違いです。
空気がおいしいという表現もあります。科学的な説明もありますが、文字通り気も取り入れています。
健康と気の関係
ストレスがあると食に走りがちです。それは無意識に気を取り込もうとする行動です。甘味・酸味・塩味・辛味・苦味など、足りないものを補おうとします。
人は本能的に体に必要なものがわかるようになっています。自然な状態では、体に必要なものをおいしいと感じます。逆に、不自然な状態では貪り食います。
漢方薬でも五味という考え方があります。味で効き目が分かるということです。
何万種類もある植物から、有効な薬を見つけ出すのは不可能です。たまたま使ったら、病気に効いたのではなく、効くような気がしたのです。
気に敏感になると、インスピレーションも湧きやすくなります。一流の料理人は達人と言えるかもしれません。
料理は愛
料理は愛です。食材も愛。
果物はなぜあんなにおいしいのでしょうか。まるで、食べて下さいと準備されていたように感じませんか。
人は心に愛を、体に食べ物を取り込んで生きています。心と体、目に見えない愛と目に見える愛は、表裏一体の関係にあります。
おいしい料理店は、内装、接客、料理そのもの、全てからおいしそうな雰囲気があります。
それは、愛を感じるからです。
愛にも甘い辛いしょっぱい、色々あります。甘酸っぱい体験、ほろ苦い体験。本当にそうなのです。
最後に味=愛を楽しむコツです。
(1)愛を感じることを楽しむ、愛に敏感になる
本質的な違いのわかる男(女)になれます。
(2)愛にもいろいろあるように、いろいろな味を楽しむ事
酸いも甘いも噛み分けて。
(3)それが今の自分(体)にとって必要なものであること
美味しく食べて健康な体に。
結論としては、愛が感じられるようになれば、食事も人生も、より楽しめるようになります。
こちらもどうぞ。
美味しいの中に色んな意味(あい)が隠されているものですね。
同じように出されても(あるいは作っても)
ちょっとすっぱいんじゃない
なんて感じるその味は
愛の味なのかしら(^^)
ちょっとした不思議が解けて
嬉しいです。
愛って、ほんと、色んな「不思議」を解きますね。
あやこさん
味でも色でも、五感というのは本来愛を知覚するために
あるのでしょうね。
6/11放送のためしてガッテンでは「快感!話題の泡レシピ」というテーマで、「エスプーマ」という調理法が紹介されていました。フェラン・アドリアが有名にした「エスプーマ」は料理の世界では知らない者はいませんが、よく考えると「気(空気)」を閉じ込めることで、素材の美味しさが際立つようになっています。料理だけでなく、笑いも、素材(個性)や時・空間を楽しめるようにするコツは、「気」なんだなあ、と納得しました☆(^_-)-☆
聖弥さん
ビールや炭酸飲料がおいしいのも、「気」のせいかもしれませんね。
(元)気が抜けてるか、入っているかというのは大きな問題だと思います。
心がこもった美味しい料理を出してくれたり、雰囲気が心地よいお店は、
ついお気に入りのお店になってしまいますね。
文字通り、気が入っているのかもしれません(^^)
私も目の前のことに丁寧に心を込めたいものだな、と感じます。
弘美さん
心のこもったコメントをありがとうございます。
目に見えないものは、つい置き去りにしがちなんですよね。